『虫歯の治療と歯並びを改善したい』
患者様は20代男性、虫歯の治療をしたいことと、歯並びを改善したいという主訴で来院されました。歯医者は10年以上ぶりですが、虫歯も歯並びもしっかり治したいという希望を持っていました。久しぶりの歯医者ということもあり、まずは歯磨きの仕方から改善していきました。歯垢をブラッシングで除去できるようになったところで、虫歯の治療を開始しました。歯並びが悪いこともあり、多くの歯に虫歯が見つかりました。患者様の年齢と歯質の保存を優先し虫歯の治療はコンポジットレジン修復を行いました。また下の親知らずが横向きに生えていたため、左右の親知らずの抜歯を矯正前に行いました。
歯ブラシの改善と虫歯の治療、親知らずの抜歯が終わったところで、矯正治療へ移行しました。患者様は健康な歯を抜きたくないという希望を持っていたので非抜歯の治療計画を立てました。まずは上下顎ともに拡大装置を用い歯列の拡大を行いました。その後、アライナーを使ったインビザライン矯正治療へ移行し、歯並びの修正と咬み合せの確立を行いました。拡大装置を使っている際は、口内炎や話しずらさなどがあったそうですが、インビザライン治療に移行してからは痛みも話しずらさもなくなり快適に過ごせたそうです。もともと多くの虫歯があったため矯正中の虫歯が心配でしたが、インビザライン矯正治療を選択したことで、新しい虫歯を作らずに治療を終えることができました。
歯並びを改善したい場合でも、歯磨きの確立、虫歯の治療、親知らずの抜歯など矯正前に治療が必要な場合もあります。ただ矯正前の治療をしっかりと行うことで、矯正治療の結果がより良いものになりますし、治療もスムーズに進みます。最終的に患者様にとって最善の治療になるよう心がけて治療を行っています。口の中が心配な方は、いつでもご相談ください。
治療前 | 治療後 |
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治療前1 治療前2 治療前3 |
治療後1 治療後2 治療後3 |
治療内容
コンポジットレジン修復治療
インビザライン矯正治療
概算治療費
約130万円
治療期間
約3年
矯正治療とコンポジットレジン修復治療のデメリット
《矯正治療のデメリット》
・治療期間が長くなる
・矯正治療中に違和感がある
・1日20時間以上マウスピースを使う必要がある
・自費診療(保険適用外)
《コンポジットレジン修復治療のデメリット》
・材料が経年的に変色する可能性がある
・セラミックスに比べ強度が劣る
・術者により仕上がりが異なる
・適応症が限られる